FTとは
卵管形成術(FT: Fallopian Tube catheterization)は、正式には「卵管鏡下卵管形成術」といいます。詰まったり狭くなったりした卵管に、カテーテル(細い管)を挿入して広げる手術です。
子宮の入り口からカテーテルを挿入するため、お腹を切る必要はありません。約30分で完了する日帰り手術です。
FTの仕組み
FTでは、バルーンカテーテルという風船のついた細い管を使います。カテーテルを卵管まで進め、バルーンを膨らませることで、詰まっている部分を広げます。同時に卵管鏡(小さなカメラ)で卵管内部の状態を直接観察します。
保険適用と費用
FTは2012年から健康保険が適用されています。3割負担の場合、片側で約16万円、両側で約19万円が目安です。
さらに、高額療養費制度を利用すると、月の自己負担額に上限が設けられます。年収に応じて自己負担額は異なりますが、実質的な負担をかなり抑えることができます。
成功率について
卵管の開通率は約80〜90%とされています(日本産科婦人科内視鏡学会のデータ)。ただし、開通後の妊娠率は年齢やその他の因子にも影響されます。
リスクについて
FTは安全性の高い手術ですが、以下のリスクがあります。
- 再閉塞(約10〜20%)
- 卵管穿孔(まれ)
- 子宮外妊娠のリスク(わずかに上昇する可能性)
これらのリスクは手術前に詳しくご説明し、ご納得いただいた上で手術を行います。
当院での対応
当院では、卵管造影検査からFT手術まで一貫して同じ医師が対応します。麻酔科認定医による痛みに配慮した手術で、安心して治療を受けていただけます。FTについて詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。